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blog|2023.07.24

外構のプロが注目する!オススメ外構設備 ~その2~ 目隠しフェンス 前編

こんにちは! 「庭と生活雑貨とわたし」の阿部です。

家づくりの際、特に住宅地や分譲地に建てられる際に外構で必要になるのが「フェンス」です。お隣や外から目隠しをして、お庭やデッキ、お家のプライベート感を高める役割があるのはもちろん、家の外観の中でも大きな割合を占めるため、家のデザインや印象を決める存在にもなります。

また、すき間を空けて通気性も確保するか、完全に外を遮断する目隠しにするか、どの程度の高さまで隠すか、など、必要な機能面も、お家によって様々でしょう。

そしてこのフェンス、実は素材や質感などの選択肢が豊富にあるんです。 例えば、以下の3つのフェンスのお写真をご覧ください。

一見、どれも同じような木の色、質感のフェンスに見えると思います。

でも、左から木製、アルミ製、樹脂製と全く違う素材なんです。

ご予算や家の雰囲気とのマッチング、DIYか外構業者の施工かなど、状況に合わせてベストなフェンスを選んでいただけるよう、語れるだけ語ります! 何しろ、わたしはフェンスについて語り始めるととても長くなるので(笑)、前編・後編の2回に分けてご紹介しますね。

目次


経年と共に「育つ」楽しみがある、木製フェンス

まず1つ目は「木製フェンス」です。

その名の通り、本物の木材で作られたフェンスのことです。

イタウバ、ウリン、セランガンバツなど、ハードウッド材が主流。これらはどっしり重くて密度が高いのでメンテナンスなし、塗装なしでも30〜40年は持ちます。

何より、ナチュラルな質感や、日差し・風雨を受けて経年変化していく表情を楽しめるのは、本物の木材ならでは。アンティーク・ビンテージ調がお好きな方や、植栽・グリーンが好きな方などは好まれる素材ですね。

また、アルミ材・樹脂材フェンスはある程度定型のサイズがある場合がほとんどですが、木製のフェンスは木材を自由にカットできるため、好きな板幅や大きさ・高さで組み上げることができるというメリットもあります。要は、大工さんが柱などを立てるのと同じような作業になりますので。

ただ、昨今の木材の値上がりのあおりを受けて、ハードウッド材も値上がりこそ落ち着きつつあれ、価格は高止まり気味(2023年夏時点)。

もし、もう少し手頃に木製フェンスを付けたいという場合は、杉材がオススメです。

軽くて加工がしやすいので、腕に覚えがあるならばDIYで作っていただくことも可能です。そうなると、さらにお手頃に木製フェンスを付けられます!

(ハードウッド材はDIYでは扱うのがとても難しいので、ぜひプロにご依頼を。当社でも、ハードウッド材の施工が多いです)

杉材の場合は、長持ちさせるためには塗装とメンテナンスが必須になります。1年に1回は塗り直す必要があるでしょう。これはデメリットではありますが、逆に「お手入れ」を楽しめる人や、自然の朽ちる風合いが好きな方にとっては魅力にもなります。 お庭や外観の景色に、よりナチュラルな景色や経年変化を求めたい人、既製品にはない温もりを感じたい人は、「木製フェンス」がベターな選択肢だと思います。


軽くてさびに強く、扱いやすい「アルミフェンス」

2つ目は「アルミフェンス」です。

これが、最近のフェンスの主流だと思います。

アルミフェンスのメリットは何といっても、軽さとさびにくさ。施工もしやすく、木製や樹脂製に比べると費用も比較的安いです。

「いかにもな“アルミ感”があると、家の雰囲気と合わないかも」と心配されがちですが、シルバーやブラックなどのカッコいい系に加えて、木目調のラッピングが施されたものもあります。家のテイストに合わせて選んでいただけると思います。

ちなみに、木目調の「木のリアル感」や、その商品のグレードに拠るところが大きいので、ご予算との相談にもなりそうです。グレードが高い物になると、フェンスのパネルの裏面までラッピングが施されていたりと、価格に応じて特徴があるので、じっくり見比べましょう。

アルミフェンスの施工は、既製のアルミパネルを組み合わせていく形になります。そのため、ある程度、サイズが定められている場合がほとんどで、施工する場所によってはサイズ対応が難しい、という場合が起こりえるのが、デメリットです。

ただ、最近はバリエーション豊富なアルミフェンスが出てきているので、選択肢は思っているよりも多いかもしれません。

例えば、わたし達も取り扱うことが多いのが、

LIXILの「フェンスAB」と、

YKKの「ルシアス

この2つは、特にバリエーション豊富です。色、質感、デザイン、大きさ、目隠しのすき間の大きさなど、さまざまな選択肢があるので、家に合うベストなフェンスを見つけられると思います。

また、さらに自由度の高い施工をしたいならば、

三協アルミの「アルファプロ

これは、柱と板が別々に売られていて、自由に組み合わせることができます。木材と同じような感覚で、オリジナリティあるアルミフェンスを作ることが可能です。

さらにさらに、LIXILの「デザイナーズパーツ」も、素材を自由に組み合わせてデザインを創ることができます。

リアルな木の質感や色味の選択肢が豊富なので、エクステリアにこだわりがあるお家にはとても適しているブランドだと思います。

こうやって見てみると、メーカーやブランドによっては、木製フェンスとそんなに変わりない質感とデザインで施工ができるアルミフェンスも多いですね。


意匠性やプライベート感をより高めるなら、アルミスクリーン、アルミボード

また、「もっと目隠し度を高めたい」というお家には、アルミスクリーンを付けるという選択肢もあります。

フェンスの場合は、土台のブロックから1.2m程度の高さまでの施工になりますが、スクリーンですと2.4m程度の高さまで施工することが可能です。

LIXILの「プラスG」シリーズの「Gスクリーン

フレームなどとも組み合わせることもでき、自由に空間デザインができる上に、意匠性の高さも魅力のラインナップです。商品によっては、目線の高さの位置だけ目隠しをし、その上下はすき間を空けて開放感も兼ね備える、といったデザインにもでき、機能面も妥協したくない場合にも魅力的な選択肢だと思います。

そして、さらにさらにプラーベート感を高めたいならば、アルミボードをはるという選択肢もあります。

タカショーの「エバーアートボード」が、メジャーブランドです。

アルミ合板のボードで、やはり木目調など様々な質感のラッピングが施されていて、その選択肢の豊富さも魅力。そして、フェンスよりも目隠し度が高く、さらにスクリーンよりももっと高い位置まで隠せます。

家のテイストと合うボードを選んで施工すれば、お庭やデッキを第2のリビングのような空間に仕上げることも可能です。 新たにブロックの土台を作らずとも既存のブロックに張ることができるので、「ちょっとフェンスを変えたい」というお家にもいいかもしれません。


木製とアルミ製だけでも、こんなにも選択肢があるフェンス。

でも、まだまだ! 後半に続きます…!

後半は樹脂フェンス、そして第4の選択肢について、ご紹介しますね。

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