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journal|2024.03.29

「外壁は発泡スチロール」の時代到来!? 新次代の壁材「セノウォール」

こんにちは! 「庭と生活雑貨とわたし」の阿部です。

今回は、わたし達が開発し、2024年に販売を始めた外壁・目隠し「セノウォール」をご紹介したいと思います。

実はこちら、素材は発泡スチロールなのです。
「発泡スチロールの壁なんて、強度は大丈夫?」「コンクリートやブロックの壁と比べて、メリットはあるの?」「発泡スチロールで作ると、壁の見た目はどうなるの?」など、疑問は多いかと思います。

そんな、気になる詳しい内容について、ご紹介します。

目次


災害の際に、コンクリートブロック倒壊による事故のリスクを減らしたい

わたし達がこの発泡スチロール製の壁材を開発しようと思ったきっかけは、2018年に起こった大阪北部地震です。この時、ブロック塀が倒壊して通学中の小学生の女の子が下敷きになり亡くなってしまうという、痛ましい事故が起こりました。

もちろん、このとき倒壊した塀が、現代の耐震基準に沿っていない「昭和のブロック塀」だったという原因もあるのですが、今後、さらなる地震が予測されるなかで、「もっと軽量な素材で塀を作れれば、ブロック塀倒壊による事故のリスクを少しでも減らせるのでは」と思い立ちました。

そこで目を付けたのが「発泡スチロール」です。

わたしたちがよくイメージする発泡スチロールは、緩衝材などに使用するようなフワフワな状態のものかもしれません。
しかし、建材に使う場合は吹き付けたり充填したりしてギュッと圧縮して使用します。代表的なものとしては、断熱材に多く使われていますね。

この発泡スチロールで「壁を作る」という技術に関しては、すでに研究・開発されていて、多くはありませんが、すでに商品として販売されているものもありました。

一方で、発泡スチロールが露出すると直射日光による劣化が早い、また先行して販売されているものは費用が高価である、などの課題があり、コンクリートブロックと比べても遜色ないほどの丈夫さで、かつ費用を抑えたものができないかと、数年にわたって研究・開発を進めていました。

軽量で丈夫、長持ち、そして経済的。そんな条件が揃った発泡スチロール壁「セノウォール」

そうして2024年、ついに、わたし達のオリジナル商品として、発泡スチロール製の壁、目隠し「セノウォール」が完成、販売を始めました。

これは、特殊な発泡スチロール(EPS)を基本素材とする壁になります。

もっとも皆さんが懸念されるであろう、「丈夫さは大丈夫?」ということに関しては、

  • ① 強度・耐久性の高い特殊な発泡材を使用
  • ② 内部には基礎に繋がる鉄筋を配筋
  • ③ 強度や耐腐性を向上させる塗材の4層構造

と、素材の強さと構造とのかけ算によって、独自の技術で十分に強さを担保しています。
発泡剤をかなり高密度で使っているため、寄りかかっても叩いても蹴っても、ボールなどを投げても、へこんだり倒れたりしません。実践した様子もぜひご覧ください。

そして、素材自体が軽量であることから、120cm以上の壁を建てても追加の控え壁が不要です。(ちなみに、ブロック塀で同様の高さを建てる場合は、控え壁を40cm出す必要があります)

その上、高さ180cmを越える壁も作ることが可能です。

発泡スチロール(EPS)は加工がしやすいため、外構の寸法にピッタリ合わせた切り出しはもちろん、穴を空けたりスリットを入れるようなデザイン加工も自由自在です。

さらに、デザイン性と耐候性に優れた塗り壁材「ジョリパット」にて塗装を施します。140色ものカラーリングがあるので、家のテイストやお庭の雰囲気に合わせたデザインが可能です。

非常に意匠性が高い壁材だと思います。

そして、気になるコスト面も、この技術が自社開発であるという面、そして1枚板に切り出した軽量のEPSを運び、組んで仕上げていくという施工の合理化により、従来製品よりかなりコストを抑えて施工することができます。

フェンスよりは価格は上がりますが、同じサイズ・仕上げのコンクリート塀やブロック塀の施工に比べると、経済的で施工スピードも速くなります。

これは同時に、左官職人さんが減りつつある現代においても、施工にかかる工数や工期が減ることのメリットも大きいと思っています。

発泡スチロールの壁材は、いつかブロック塀に代わる素材となる可能性を秘めているとすら思っています。

その中で、軽量で安全、自由度が高く、コストも抑えられる「セノウォール」が、発泡スチロールの壁材の先駆的存在になれればとの思いも込めて、ご紹介します。

そして、こちらは九州で開発・製造をしているため、現在は九州圏内での施工が主になっていますが、EPS加工技術の伝達によって全国各地で「セノウォール」の施工も可能になると思います。もし、「自社でも扱いたい」と思われている外構・エクステリアの会社があったら、気軽にお尋ねいただきたいです。

壁材の新時代を切り拓くといっても過言ではない!と個人的に強く思う「セノウォール」。

「フェンスの目隠しでは、デザイン的に物足りない」
「しっかり高い目隠しを作って、プライベート性もお庭の居心地も両立させたい」
「地震などによる壁の倒壊の際のリスクを減らしたい」

壁や目隠しの設置を検討し、そんな思いを持たれている方は、ぜひ何でもお尋ねくださいね!

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